カタリスト

思考を暗所で常温保存

「ウィザードグラス」は「プロパガンダゲーム」の続編なのか問題

どうも

 

ついに更新ペースが(一応)目標にしていた「年に一度」を下回ってしまったので
「『風の谷のナウシカ』がテレビ放送された年は更新する」
といった別の基準を設けてブログを更新しようと思っている私です

 

TRICK」ファンの方々はよくご承知の事実かもしれませんが、
風の谷のナウシカ」は金曜ロードショーで最も放送された回数の多い映画で、
1985年から現在までに18回地上波で放映されており、
このブログでの記事は今日でやっと17本目なので、もう何もかもが負けています
(地上波放送13回だった「ダイ・ハード」には辛くも勝利しました)

 

ナウシカが約2年に1度の頻度で放映されていること、自分のものぐさぶりを考えると、
今後もデッドヒートが続くことが予測されますが、ご笑覧いただければ幸いです

 

さて、前置きが長くなりましたが今日は表題の件に関してです

 

大仰に「問題」などとつけましたが、おそらくこの議題に触れているのは現状この世界で私だけですので、意味が分からなくても何も気に病むことはありませんし、おかしいのは常に私の方なのでぜひ安心していただきたいです

 

記事のタイトルですが、これは

「実はこのブログを始めて今日に至るまでの6年間、本当にいろいろなことがあった結果小説を出版させていただくことになり、約1年前に『プロパガンダゲーム』という物騒な名前の小説を出したのですが、実は最近次回作にあたる小説を出すことになりましたのでその話をさせてください」

という意味です

 

青森の方が

「どさ」
「ゆさ」

と言葉を交わすと

「貴方は何処に行かれるのですか?」
「これから銭湯へ向かうところです」

という意味になるのとおおよそ同じようなものだと考えていただければ大丈夫です

 

ということで、前置きが長くなりましたが、2019年3月14日に発売となりました2作目の商業出版『ウィザードグラス』のあらすじをご紹介します 

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「ウィザードグラス」は本編の主人公である大学生、高峯陽輝(たかみね・はるき)が、行方不明となっている兄の天瀬那月(あませ・なつき)から受け取ったスマートグラスの名称です

この眼鏡型の装置は、装着するだけで「他人の検索履歴を閲覧することができる」という不気味な能力を持っており、同封されていたタブレットには「周囲にある携帯端末の位置と、ログインしているSNSアカウント名を表示する地図アプリ」がインストールされています

「なぜ、兄の那月はこんなものを自分の下に送ってきたのか」
「どうして、こんな装置がこの世界に存在するのか」

そんな疑問を抱きながら、通学電車やキャンパスなど、日常生活で「ウィザードグラス」を利用するうちに、陽輝は次第に予想外の事件へと巻き込まれていき――

 

とまぁ、こんなお話となっております

 

物騒ですね

今回も物騒です

 

みなさまが今お持ちのスマートフォン、「検索履歴を全て見せてくれ」と突然言われたとして、すぐに全部見せられる方、どのくらいおられますか?

ええ、シークレットウインドウとかプライベートブラウザとかそういうのも全部です

そうですね、僕は無理です

 

検索履歴というのは、自分が「知りたい」と思っている欲求に関わる言葉が詰まったものなので、この情報を「知っている」あるいは「知られている」というだけで、現実は全く違った姿を見せ始めます

その別世界を見始めた陽輝は、どんな出来事に巻き込まれていくのか?

これが、今回の物語の骨子です

 

そしてやっとですね、やっとここからタイトルにあった疑問に触れていきます

プロパガンダゲーム (双葉文庫)

プロパガンダゲーム (双葉文庫)

 

 前作をお読みいただいた方はすでにお気づきの通り、今作「ウィザードグラス」は、前作「プロパガンダゲーム」とは主人公が異なります

そのため、純粋な続編かというとやや異なるのですが、「ウィザードグラス」は「プロパガンダゲーム」の1年後の世界を舞台にしているということで、間接的な繋がりが存在しています

ウィザードグラス (双葉文庫)

ウィザードグラス (双葉文庫)

 

作中に登場する企業名からお分かりいただける通り、上記2作は私たちが住んでいるこの世界とは似て非なる世界を舞台にしておるのですが、その世界はいわゆる「パラレルワールド」的なモノを想定しており、私たちが住んでいる世界で起きたことに性質の似た出来事が、あちらの作品世界では1~3年以内に発生しているという設定で執筆しています

上記をふまえ、
プロパガンダゲーム」は2015年
「ウィザードグラス」は2016年

をそれぞれ舞台にしており、これは知らずとも本筋の謎は解明できるのですが、作品世界における誰が我々の世界における誰なのか、みたいなことは気を配りつつ書かせていただいております

プロパガンダゲーム」では大手広告代理店「電央堂」の最終試験が舞台となっており、屋内の密室空間での情報戦が全編通してのテーマでしたが、今回は屋外がメインの舞台となるため、前作では事情があってできなかった性質の「情報戦」を描いています

 

他にも、前回出てきた石川さんの親族が今回出てきている等々、事情があり本編で触れられなかった設定はいくつかあるのですが、その中でも元々冒頭の1ページ目の候補となっていた脚注を以下にご紹介して、今日の記事を締め括らせていただきます

 

‣wizard

【音節】wiz・ard 【発音記号・読み方】wízɚd‐/zəd/

  1. 魔法使い。主に男性を指すことが多い。
  2. ウィザード。ユーザーに必要な情報を適宜示しながら誘導するソフトウエアの機能。
  3. (俗語)優れたハッキング能力をもつ人。
出典: Gloobe英和翻訳

 

2019年3月14日発売「ウィザードグラス」、拙書ですが、多くの方に楽しんでいただけることを心より祈っております

 

※太古の昔に存在したテキストサイト文化を中学生時代から愛好していたこともあり、私は「SEO」という概念が控えめに言って大嫌いなのですが、「SEO対策をやっている記事に検索順位で負けたくない」という子どもじみた対抗意識から、この記事も前記事も検索に最適化しキーワードを入れ込んだ上28~32字でタイトルを構成しているのは秘密です