カタリスト

思考を暗所で常温保存

kindle本『幻覚少女』無料キャンペーン 結果報告

 
どうも
 
友人らと「99年耐久桃鉄」を企画し実行したものの、
一晩中プレイして16年しか進まず涙目だった僕です
 
午前4時半のボンビラス星が目に沁みました
 
 
さて
 
前回の記事でお伝えしました拙著『幻覚少女』ですが
5日間の無料キャンペーンを実施しましたところ
おかげさまでKindle無料ランキングで最高2位にランクインしまして
有料に戻った現在も日本文学のランキングで2位につけております
 
ダウンロードしてくださったみなさま、本当にありがとうございます
 
今回は
ちょっと突っ込んだところまでお話していこうと思いまして
 
つっこんだ話というのは、ずばり
「いくつダウンロードされるとランキングに載るの」
というお話です
 
でも
これって公表していいんかなぁと思って調べてみたところ
 
Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)を通じて個人出版を行う作家たちによる架空の出版集団 「電明書房」のメンバーでもある佐藤貴明さんがブログでこんな記事を書かれていて  

 

Kindleで2000冊以上売りました!(そして、そこから見える○○) 
 
 
端的にまとめますと
 
「販促目的で貸し出し数、ダウンロード数などを良いニュースとして他の人と共有する場合、公表を禁じることはない」そうです
 
 
ということでいいニュースとしてダウンロード数を公表していこうと思います
 
Kindleダイレクトパブリッシングでは、月ごとにダウンロード数の合計がレポートされています
私の『幻覚少女』のダウンロード数は
 
7月 無料配布数 779冊(3日間)
8月 無料配布数 282冊(2日間)
合計      1061冊
 
でございました
 
 
 
無料に関して言えば
一日200冊程度ダウンロードされますと確実にトップ10に載ると思います
これはAmazonからのレポートをビビリながらこまめに見ていた私が言うのでたぶん間違いないです
 
有料に関しては、一日100冊程度ダウンロードされれば確実に100位以内に入ると思います
あまり公表しすぎるとAmazonへの不利益をもたらしたとみなされるのではということで、
「このダウンロード数でこの順位に載った」という数字をはっきりと出す事は控えるのですが(ビビリ
 
 
Kindleの市場規模は現状ではこのくらいです 

 

あまり広いとは言えないと思いますが、Kindleの大きな強みは

Kindleアプリをダウンロードすればスマートフォンで読める」ということです

 

Kindle端末の普及率はかなり低いですが、

スマートフォンの普及率はもうすぐ5割に到達するそうですから、

他の電子書籍サイトにくらべ、

Kindle書籍の販売数は、これから確実に伸びていくのかなと思います(Amazonさんチラッ)

 
作品を書いているのだけどどこで公表しようか迷っているという方は
ぜひ、思い切ってKindleで出版されてはいかがでしょうか(もう一回Amazonさんチラッ)
 
ということで
Kindle作家見習い根本聡一郎からのレポートでした
 
『幻覚少女』、今日も元気に100yenで販売中です 
よかったら読んでみてねっ

幻覚少女

幻覚少女

「症状」を「少女」に変えて考えると色々乗り切れる

どうも 

桃屋の「きざみにんにく」がおいしすぎていつでも吸血鬼を殺せそうな僕です 

あまり近寄ることはお勧めできません 


気づけば3週間ぶりの日記ということで 

そうなると日記というか月記なんじゃないかみたいな話なんですけど 

何をやっていたかと言われると 

「色々やっていた」といえばそうですし 

「何もやっていない」と言われればそれもそうだなというかんじで 

NPOの理事をやりつつバイトをしている謎のお兄さんの日々は続いています

あまり近寄ることはお勧めできません 


でまぁ生活や身分が変わろうと妄想の日々は変わらないということで 

またくだらないこと考えていたんですけど 


脱水症状ってありますよね 

あの校長先生の話があまりにも長いことによって引き起こされる現象ですけど 

「症状」ってついてるとどうしても病気っぽくて 

非常にしんどいイメージがあるし実際大変だと思うんですが 


この「症状」を「少女」に変えるだけで急に元気が出るんじゃないか 


ということをふと思いつきまして 


たとえば幻覚症状 

このままだと完全にラリってしまっているヤバい人ですけどこの「症状」を「少女」に変えれば 


幻覚少女 


ほら、急に儚げで守ってあげたくなりますよね 


脱水症状も 

文字見てるだけで頭くらくらしてきますけど 


脱水少女 


こうしてしまえばなんかこう水際からすらりと陸にあがる少女の姿がね、見えてこない、来ないか… 

他にも 

 

禁断少女

 

とか


自覚少女 

とか 

更年期少女 

とか色々考えたんですけど 

一番推してるのは上のふたつですね 


で 


こんな妄想癖がたたって 
「幻覚少女」を主人公にした小説書けないかなとか考えていたんですが 
困ったことに最近書き上げてしまいました 

100ページほどの短編です 

幻覚少女

幻覚少女



電子書籍にしてみたので 
お暇な時間に読んでみてもらえたらなぁとか思います 

ただいま無料販売中です!


はい 
宣伝でした

すいません 


現在、第2作『脱水少女』を全力で執筆中です

完成をおたのしみに

日記が続かない人による日記が続かない人の特徴講座

 

どうも

 

アルソックのCM見ながら

 

これ実際にアルソックが警備出動してきた時に吉田沙保里の姿がなかったら

たとえライフルで武装した集団に囲まれたとしても、

(あ、吉田沙保里いないならまだ何とかなるかもしれない)

と犯人は勝機を感じてしまうんじゃないか

 

といらない心配をしたりするタイプの私です

せめてあの坊主のコーチだけでも出動させた方がいいんではないかと思います

 

はい

 

ひさしぶりのブログ更新ですね

 

何をはじめるときも

三日坊主にはするまいと思って

結果的に五日目くらいで頓挫する癖があるんですけど

 

このブログの記事だとか

日記なんていうのはまさにそれで

 

今からちょうど3ねんくらい前に

「三年日記」

という商品を買った覚えがあるんですよ

 

覚えというか

今物置調べたらあったので確実に購入はしているんですけど

 

この「三年日記」という商品、シンプルながらなかなか良いもので

1ページに3つの段の日記欄があって、

ページは365ページあるんですね

 

はじめの一年目は一番上の段に日記を毎日書いていって

二年目は二段目、

三年目には三段目にそれぞれ書いていき

三年間で日記が完遂するという代物なんです

 

一年目は若干装幀がいい普通の日記帳なんですけど

二年目からは前の年のその日にあったことを上の段で振り返り

(あぁ去年の自分はこんなことを考えていたんだ)と思いながら

その日一日の自分の思いを綴ることができるわけです

 

この日記の話を友人に聞いて

これは本当に素敵なものだと思ってネット購入したんですけど

案の定1週間くらいで更新が途絶えてまして

あぁ僕って本当にこういうことできないんだなと反省しております

 

何でそんなに日記が頓挫するんだという話なんですけど

これはけっこう自分なりに理由ははっきりしていまして

 

文章を書くのが嫌いなわけではないんですよ

中学くらいの時から国語は好きでなかったけど唯一作文だけは張り切って書いてたし

Twitterも「あれか、君は更新しないと死んでしまうのか?

泳いでないと死んでしまうマグロか何かか?」というくらい更新してますし

 

あれなんですよ

途中で途切れてしまうとか

不完全な状態で残っている、みたいなことがものすごく嫌なんですね

 

だから毎日日記が書けている間はずーっと欠かさず更新していくんですけど

一度途切れてしまうともうぱったりと書かなくなってしまうという

これってけっこう僕に限らず日記が書けない方の特徴なんではないかなと思います

 

あとは何時から何時までの出来事を「その日の出来事」とするべきか、

みたいなことにもものすごく悩んでしまって

 

たとえば今こうやってブログ記事を書いているわけなんですけど

今の時刻は0時10分で

これは20日の記事として処理しようと僕は思うんですね

 

これ最近は全然更新してなかったからいいんですけど

たとえば10日から18日まで毎日ブログが書けていた状態だったとしたら

もう0時00分01秒になった途端に

 

あ~もう19日じゃない~20日だ~しばらく日記書けない~書きたくない~

 

とかいう気持ちになるんですね

 

基本的にクッソ図太い性格を自負してるんですけど

日記だとかそういうものになるとこれでもかという豆腐メンタルを発揮するんですよ

 

で日記が続かない要因というのはまさにこの辺じゃないかと

自己分析いたしまして

これからはそのへん全然気にせずに

一ヶ月黙ってたと思ったら急に一日三回更新したりしようと思います

 

では本日の根本の一日三回更新にご期待ください 

(恐らく頓挫)

本屋さんと世界

 

 

どうも

 

クレジットカードを一括で切る妖怪こと僕です

 

本屋さんでのアルバイトもだいぶ慣れて

最近は脳を介さずに脊髄まででレジ打ちしているようなところがあります

 

元々塾講師と家庭教師のアルバイトしかしてこなかった僕が

急に本屋さんで働こうと思った経緯なんかについて今日は書こうと思うのですが

 

1月ころから働き出したので

某力彩芽さん主演の『ビブリオ古書堂』に影響を受けたのではないかとか

茶髪ショートカットの栞子さんはありえないだろとか

キャラ作りというかゆっくり低い声でしゃべってるだけじゃないかとか

 

いろいろ意見はありましたが

僕が一番本屋に惹かれたのは

「本屋さんには世界が詰まっている」というある先輩の話です

 

本って

コミック

文庫

文芸

雑誌

攻略本

婦人実用書

コンピュータ

ビジネス

児童書

美術書

と分類だけでも本当に様々な種類があって(本屋でははじめにこれを覚えます)

 

さらにその分類の中でも

SFや歴史や恋愛や冒険など

多種多様な分野が中で展開されており

 

本に書かれていない世界って存在しないのではないかと

そんなふうに思うことがあります

 

本には世界が凝縮されていて

その本が所狭しと並ぶ本屋には小さな世界が構築されてるわけです

 

んな大げさなと思うかもしれませんが

実際本屋でレジを売っているとそう思えることがよくあって

最近ですと

尖閣諸島付近での中国船レーダー照射のニュースがあった頃なんかは

『おひとりさま自衛隊』

という本を買っていく女性であるとか

尖閣開戦』『太平洋戦争実録』

という本を買っていくサラリーマン風の男性がいらっしゃって

全てが網羅されているとは言えませんが

なんとなく本屋の流れが世界の流れと同期してるように

感じられることはよくあります

 

でもそれは販売している本を見ればわかるのでは、との意見もありそうですが

購入する本というのがこれまたミソで

たとえばキャリアウーマン風の女性が

『性格は捨てられる』『自分が嫌になったときに読む本』

をセットで買っていったりすることがあって

購入という行為には心理状態の吐露みたいな要素が含まれてると思うんですね

「本棚はその人の頭の中だ」

と言われることがありますが、あれは真理だと思います

 

そういうわけで僕は本屋という仕事に

あまり本来的ではない方向かもしれませんが非常にやりがいを感じていて

なんにせよ「接客業」というのは一度は経験すると面白いんだなとか思っております

好奇心さえあれば、退屈な場所はこの世にないのかもしれないですね

 

あんまり詳しく書くとどこかから特定されて首になるかもしれないので

今日の内容はこのくらいです

怪しい本屋さんの今後のご活躍をご期待ください

エヴァンゲリオンとウルトラマン

 
ウルトラマンっていますよね
 
M78星雲出身で
銀を基調に赤をアクセントに使ったファッションでおなじみですけど
 
彼のモデルのひとりが観音様という話しは初めて知った時は衝撃的でした
(初代ウルトラマンの口元はアルカイックスマイルを意識してるそうです)
 
で若干昨日の内容の続きになっているのですが
もはや今の日本で知らない人はほとんどいないのではないかと言われる
アニメ作品、エヴァンゲリオンウルトラマンの関係の話を
今日はしていこうかと思います
 
たまにエヴァンゲリオンに関する独自の見解についてアツく語ったのち
エヴァンゲリオンは神話だよ、設定の深さが全然違うからね」
といったことをドヤ顔でおっしゃる方がいたりするのですが
(いつぞやの自分含め)
 
エヴァンゲリオンのそもそものはじまりは
庵野秀明監督の
『アニメでウルトラマンがやりたい』
の一言だったそうです
 
庵野さんはマニアレベルのウルトラマンファンで
毎日鏡の前でスペシウム光線のポーズをとっているという話しは
一部では有名だったりするのですが
 
庵野秀明の名前を有名にしたのも
大学時代に仲間内でとった通称『庵野ウルトラマン』という特撮の評価が大きく、その中で庵野さんは自分がウルトラマンになって怪獣を倒してたりもします
 
実際に庵野秀明監督がスペシウム光線のポーズをしている写真をみると
子どもがおふざけでやっている感じではないんですよね
もう完成された型のような風格があって
(あ、これはスペシウムそろそろ出るな)
という感覚さえ持ちます
 
そのことを前提としてみると
エヴァンゲリオンってほんとうにウルトラマンなんですよね
 
戦う敵、使徒は怪獣をそれっぽくしたもので
アンビリカルケーブル分断で発生する活動限界というのは
つまるところカラータイマーですよね
「巨大な正義の味方には活動時間に限界がある」という発想が
庵野さんの中には確かにあるようです
 
製作を手がけるアニメ製作会社「カラー」のロゴが表示される際も
ウルトラマンが変身する時の音が流れていて
 
「カラー」という会社名にはカラータイマーの意味も
含んでいるのかなと思いました
 
そしてNERVは科学特捜隊ですよね
元々、庵野さんがエヴァンゲリオンを作ろうと思った動機のひとつが
 
科学特捜隊のような、世界を救うための組織が実在するとしたら
その内部の人間関係ってどうなってるんだろう」
 
という素朴な疑問だったそうで、そこからNERVが生まれたようです
 
だからNERVの人間模様はリアルでドロドロなんですね
 
赤木親子の話なんかは子どもながらに見てる時
「うわぁ…」
と思ったんですが
あそこがメインで描きたかったところのひとつでもあったようで
道理で力が入っていたなと思います
 
新劇場版だと省略されてしまいましたけど
あのウイルス型の使徒イロウル」との対戦は面白くてお気に入りです
 
庵野さんのもうひとつの原点が『風の谷のナウシカ』なんですよね
 
スタジオジブリではじめて描いた絵コンテが「巨神兵」だったそうで
エヴァ使徒のイメージは巨神兵からも影響を受けているそうです
 
その庵野監督が去年の7月から東京都現代美術博物館で開催していたのが
『館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技』
という展覧界で
巨神兵含め、特撮に使用されたミニチュアたちを展示し、円谷英二からはじまった日本の特撮技術の素晴らしさを紹介されていました
 
庵野さんって飄々としていて人を食ったような印象もあって
あまり何かをアツく語ったりするのを僕は見たことなかったのですが
特撮博物館』のセレモニーで、司会者から最後に一言と振られた際に
ものすごく真剣に特撮についての自分の思いを語るんですね
 
政府の役人方からしたらゴミみたいなものという扱いを受けているけど
日本の特撮というのは本当に尊い技術で、だけどミニチュアを作る技術も
職人技だから、今まさにその技は絶滅しようとしている、
という話を庵野さんはとつとつと語っていて
 
本当に特撮が好きなんだな、特撮、大事に残していかなくてはな
と思いました
 
CGで特撮は不要になっていくみたいな話ありますけど
ゴジラのハリウッドリメイク版『GODZILLA』とか観れば
いかに日本の特撮に味があって
CG一辺倒の映像が薄く感じられるか体感できるのではと思います
(『GODZILLA』がクソなのはその理由だけではありませんが)
 
二回続けて特撮特撮言ってただけになってしまいましたが
特撮作品、特に円谷英二の手がけた作品って魅力にあふれているので
機会がありましたらぜひご覧いただければと思います

 

追憶、買います

 

 

トータル・リコール』ってありますよね

 

1990年に公開されたアーノルド・シュワルツネッガー主演の名作SF映画で

フィリップ・K・ディックの『追憶売ります』というSF小説が原作なんですけど

 

僕はこの作品の存在を知らずに

先日仙台駅の東口でふらふらしていた時に、ちょうど「チネ・ラヴィータ」で

トータル・リコール』のリメイクVerが上映されていて

お、SF映画か、これはよいと思って鑑賞しました

 

このリメイク版、興行収入的にはあまりふるわなかったらしく

あとで確認したところネットでもあまり評判は良くなかったりするのですが

基本映画は評判を一切観ないで鑑賞する派なので

個人的にはわりと楽しめました

 

21世紀末の世界大戦によって荒廃した世界が舞台で、

富裕層は現在で言うヨーロッパの地域にある「ブリテン連邦」に

貧困層は現在で言うオーストラリアの地域にある「コロニー」にそれぞれ住んでおり

その間には地球を貫通させて通した巨大エレベータ通称「フォール」があり

貧困層はそのフォールによってブリテン連邦に出稼ぎ労働をしています

 

この設定自体、

「そんなエレベーターそれだけの人口でどうやって掘ったの」

とか

「地球のコア近く通ったらえらいことになるだろ」

とか

わりとツッコミどころはあるなぁとは思うのですが

 

昔読んだ手塚治虫の『地底国の怪人』という漫画の中で

飛行機事故で父を失った主人公が「飛行機に頼らない交通網をつくるんだ」といって

「地球トンネル」というのを文字通り地球の裏側まで通すという場面があるんですが

その劇中では

新幹線のような形状の採掘機で地底をどんどん掘っていき

ある程度経つと

 

「暑くなってきたな…でも頑張るぞ!」

「中心近くだから土が固いけどもう少しの辛抱だ!」

 

くらいでけっこう難なく地球を貫通させていて

この映画もそんな感じなのかもしれないなと思いました

(ただこれをもう60年も前に描いている手塚治虫ってすごいなと改めて感じます)

 

でこの映画のタイトルが示す通りこの映画の肝は別のところにありまして

 

同じ女性が登場し一緒に逃亡する夢を毎晩のように見ながらも

労働者として美しい妻と不自由なく暮らしていた主人公クエイドは

「どんな記憶でもお売りいたします」

というリコール社の広告に興味を示し、諜報員として活躍する記憶を買います

そしてその記憶を移植されるかされないかという瞬間に

クエイドの中で別の記憶がフラッシュバックし

暴れる彼を取り押さえようとしたガードマンらを瞬殺してしまい

戸惑いながら家に帰り、妻に事情を説明すると、今度は妻が殺しにかかってくる

というバイオレンスで逆転につぐ逆転の起きるのが本作品です

 

十分お金を払って観る価値はあるなと思ったのですが

つい先ほど、シュワちゃん版の『トータル・リコール』を観終え

これは元の作品が良すぎるから評価されないのかもなと思いました

 

リメイク版との相違点には

主人公が諜報員をしていた場所がオーストリアでなく火星という点や

その火星に住む人々の一部はミュータント化しており

その原因が「行政側が作った安物ホールのせいで漏れた放射能」という

かなりブラックな点などがあります

 

シュワちゃん版『トータル・リコール』で一番強烈な印象を残すのが

マツコデラックスみたいなおばちゃんの中から出てくるシュワちゃん

のシーンだと思います

 

この衝撃はなかなか文章で表せるものではないのでぜひ実際にご覧いただきたいです

上記の「マツコの中からシュワちゃん」もそうなのですが

シュワちゃん版『トータル・リコール』には、

随所に良かれ悪かれ強烈な印象を残すシーンがいくつもあり

リメイク版にはスタイリッシュさこそあれ、印象に残るシーンがないのが

この二作品の評価を分ける決定的な差かもしれないと思いました

 

この印象に残るシーンと関係が深いのが「特撮」と「CG」ではないかなと

個人的には思います

 

シュワちゃん版は車もレトロだしディスプレイも分厚いし未来感は正直なく、

リメイク版の方が街の景観であるとか磁力で走る車の上下路線変更の場面だとか、

CGを用いたことで美しくよりリアルに表現できている部分がたくさんあったのですが

シュワちゃん版の特撮には美しさこそないものの、愛着ともなんともつかない、

観る人の記憶に残るインパクトがあることを感じました

 

特撮って本当に面白い技術だと思うんですね

僕は小さい頃『モスラ』が大好きで

モスラ』からはじまって

モスラ2』『モスラ3』『ゴジラvsモスラ』『怪獣大決戦』と

モスラが出てる作品はほぼ全て観てるんですけど

近年では特撮という技術自体がなんだか時代遅れのような扱いを受けていて

ゴジラ』も『モスラ』も『ガメラ』も

新作を作られないようになっているのが個人的にはすごく淋しいです

 

エヴァンゲリヲン』の庵野監督が『Q』の上映の前に

巨神兵東京に現わる』という作品を作っていて

『Q』を観た方はこの作品も同時上映だったのでご存知かと思うんですけど

あの作品は巨神兵も街も人も全て特撮の技術で撮影していたんですよね

で東京タワーが巨神兵に壊されるんですけど

けっこうそこで感動してしまった自分がいて

円谷プロの怪獣特撮映画では必ずといっていいほど怪獣が東京タワーを壊すんですね

あそこで壊されるのはスカイツリーでは駄目だったんですよ

そのシーンに庵野さんの特撮に対する愛情みたいなものが感じられて

本当に嬉しかったです

 

多くの人にとって追憶になってる「特撮」ですけど

庵野さんのように特撮を愛して残そうとする方がいるうちは

その残そうとする努力に対する出費は一緒に惜しまずしたいなと思いました

 

庵野さんとウルトラマンの関係についてもたくさん書きたいことがあるんですが

あまりに長くなってしまうのでそれは次回に

 

ブレード・ランナー』、新旧どちらもそれぞれ良いので

ぜひみなさまご覧くださいb

(ステマさせてくれる企業がいないブログより)

NAME(なめぇ)

 

ダブルミーニングってありますよね

 

1つの言葉に2つの意味を持たせるみたいな意味らしいんですけど

 

僕の好きな小説家に森博嗣さんという方がいて

名古屋大学工学部助教授のち小説家という異色の経歴の作家さんで

トリックやギミックにも理系ものが多く

彼の作品は「理系ミステリィ」と呼ばれています(ィが小さいのは重要です)

 

僕はこの方のつける小説タイトルが大好きで

特に犀川創平助教授とお嬢様大学生西之園萌絵コンビが事件を解決していく

「S&Mシリーズ」で付けられている題名がお気に入りです

 

シリーズ5巻の題名は

封印再度

というものなのですが

その太字の下に薄く

「WHO INSIDE」

という文字が記されています

 

この語感の良さとアイディアだけでも素晴らしいのですが

この「封印再度」と「WHO INSIDE」というダブルミーニング

起きる事件も暗示してもいるので脱帽です

 

5巻のトリックは「理系ミステリィ」という通称の面目躍如たるもので

読んでいただけると分かるのですが非常に興味をそそられます

ブログでトリックの一部を再現した様子を公開する方が出たほどです

(全て再現すると死人が出ますのでご注意ください)

 

シリーズ9巻の題名は

数奇にして模型」で

これもまた様々な暗示を含むタイトルなのですが

実はこれ

「好きにしてもOK」

のもじりなんですね

さらにこの「OK」の部分をよく見ると実は犯行の様子が見えてくる…

なんておまけつきで、森博嗣さんの小説には毎度その仕掛けの緻密さに驚かされます

 

でつい昨日はじまった僕のブログですが

ある尊敬する先輩が教えてくれた話に感銘を受けて付けていて

ここの名前も一応ダブルミーニングだったりします

 

単語に「~スト」とつけると「~する人」という名詞になる単語ってありますね

「ピアニスト」

とか

「サディスト」

とか

「空耳スト」

とか

そういうのですね

 

「カタリスト」にもそんな意味をこめていて

「語っちゃってる人」「語りに落ちる人」

みたいな意味を含んでおります

 

最近、僕ら含む若者の中では

何かを堂々と語るのが「格好悪いこと」になってしまってる気がするんですが

語ることで開けること、わかることってたくさんある気がして

この場所では思う存分に語ってやろうみたいな意気込みがこの名前にはこもってます

 

これだけだと若干ダサさみたいなものも滲み出てると思うんですが

Catalyst(カタリスト)」

という英単語があって、その単語には

「触媒」

という意味があるんですね

 

理系の方には馴染み深い言葉かもしれませんが、

触媒というのは

「ある特定の化学反応の反応速度を高める物質」のことです(出典:Wikipedia

 

ここで自分が垂れ流している考察が

いつかこの社会に起きる大きな変化の触媒になったら面白いななんていう

大それた考えもこの名前にはあったりします

 

あきっぽさに定評のある僕ですが

こんなかんじで定期的につらつらと思考を垂れ流すのでよろしくおねがいいたします